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馬﨑 節子
レッスンへのこだわり

 モダンバレエ、モダンダンスは、その人のアイデンティティーの在り様で様々に表現が違います。一人ひとりの顔や体が違うように、表現の形もそれぞれです。いつの時代も普遍的な夢のように美しい世界を演じるクラシックバレエ以外のものは、コンテンポラリーと呼ばれ、そのどれもが自己表現を目的としています。

 20世紀初頭、イサドラ・ダンカンによって始められたモダンダンスは、既存のバレエにも大きな影響を与え、より内面的な要素や表現力が求められるようになりました。
 何を考えどのように行動するかー生きているそのものが全て踊りになります。踊ることは体を使っていくことですから、自分の内側(精神的なもの)から外側(肉体的なもの)につながるパイプをクリアーにしていく作業をレッスンと考えています。

 私たちは普通の生活をするうえで、いろんな筋肉を使いますが、それはほとんどが無意識の動作です。筋肉には随意筋という筋肉があります。読んで字のごとく、自分の意思で動かすことのできる筋肉です。私たちのレッスンでは、この随意筋を意識的に遣い、無理なく可動範囲を広げ、自分の意のままに動く体を作ることで、表現の幅を増やすことを目的としています。

 体をひとつのラインとしてつないでいく作業は、一見地味なものですが、自分の意思で動く体を実感することは大きな喜びです。金メッキでなく、はがれないほんものの体が、唯一無二の踊りを作ります。

 自由な心と体を一緒に体感してみませんか。

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子供たちのレッスン
子供たちのレッスン写真

 小さい子供たちが、いきいきと目を輝かせて、正しい体の使い方を学び舞台では、本当に楽しそうに踊ってくれることを嬉しく思います。小さい子供だからこそ、嘘やごまかしは通用しません。

 子供は素晴らしい感性の源を誰でも持っています。わかりやすい平易な言葉であれば、スポンジのように吸い込み、その理解を深めてくれます。「おなかの下の方に大きいエレベーターがあるよ。お客様奥にお詰め下さい。エレベーターは、3階婦人服売り場から、屋上まで参ります。おなかを背中にくっつけて、ずーっと上まで引っぱってね。6階おもちゃ売り場から、新館への連絡通路があります。脇から小指の先まで、みーんな腕ですよ。かえるさんの水かきって知ってる?指の間に膜があるでしょう?脇と手も同じようにつなげてみてね!」いろんなことを想像しながら、子供たちは学習していきます。

 普段の立ち方、座り方をみても、最近はゆがんだ体の子供たちも多くみかけます。将来、体に痛みをもったり、悲しい思いをしないように、レッスンで学んだことを普段の生活に活かせるように生徒へアドバイスしています。促成栽培の体でなく、骨や筋肉の成長に合わせ、じっくりと育てていくことが子供の心にも体にも必要なことだと考えています。

 発表会やクリスマス会では、大きなお姉ちゃんたちが子供たちの世話をしてくれます。挨拶がきちんとできる、自分で見て聞いて感じ、自分の頭で考えて行動する・・そういうこともレッスンや先輩のすることをみて学んでいるように思います。


研究生

 長年踊りを続けている方の中にも、体の中心の使い方がわからず悩んでいたり、無理な使い方をして体を痛めたりしている方も多いと思います。私もその一人でしたし、今も体の感覚をクリアーにする作業を日々続けています。

 自分の体のよくない所、使い方の違っている現実を直視することがスタートです。正しい筋肉の使い方を覚えながら、ゆがみや悪いバランスを修正し、今ある自分の体を意識して体全体をひとつのラインとしてつないでいく感覚を育てることによって、できないと思っていた様々なテクニックが可能になったり、楽にできたりを実感できます。

 無意識に踊るのではなく自分の感情と意識をコントロールして、その意識を体に素直に伝えることのできるように、当たり前のことを当たり前にレッスンしています。

 見て、聞いて、感じ、体に伝えるこのレッスンで、私たちは年齢や立場を超えて、体や踊りのことを一緒に考えています。一方通行でなくお互いにコミュニケーションを取りながら、楽しくレッスンしています。

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初心者
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 最近は大人の初心者の方をお教えする機会も増えました。皆さんの体を拝見して、ゆがみやバランスの悪いところをレッスンによってどのように治してゆくかを説明することから始めています。

 今現在の体の条件がよくないとしても、その人なりに正しい使い方を繰り返し意識しながら訓練することで、数年後には美しい体へと変わり表情も、生き生きされています。これは子供でも経験者でも同じことです。

 普段の生活の中でも体の意識を持ち、冷え性や腰痛が治った方、踊る楽しみを得て舞台に立たれる方もいます。年齢を気にされる方もいますが、よい体作りに年齢はありません。年齢の高い方は人生経験が豊富です。舞台では人生の先輩に輝いて頂くべく、大人の踊りを踊っていただいています。


発表会について

 2年に1度一人一人が舞台に出ることで成長できたと感じてもらえるように、時間をかけて構成、演出、音楽、衣装などを考えながら、発表会を開催しています。各自のステップアップを目指し、普段のレッスンだけでは得られない大事なものを感じてもらう為に最大のサポートをしています。

 私たちの心を汲んで、一緒に舞台を作り上げ楽しんでくださる照明、音響、舞台監督さんはじめ、多くの一流スタッフと共に舞台を作っています。大人はもちろん、子供だからこそ、ほんものの方々に触れてほしいと思っています。

 舞台に出るためにがんばったこと、それを更に素晴らしくしてくれるスタッフに支えられて踊ることは一度一度が、掛け替えのない体験として出演者の成長に関わっていくことだと考えています。

発表会について写真1  発表会について写真2